任意整理とは、裁判所などの公的機関を利用せず、司法書士が私的に債権者と話し合いをして、借金の減額や利息の一部カット、返済方法などを決め、和解を求めていく手続です。

任意整理の流れ

• ご相談
• 司法書士との契約
• 司法書士が利息制限法に基づいた債務額を算出
• 司法書士が返済可能額を算出
• 司法書士が債権者に債権減額を要求
• 債権額に応じて返済額を再計算
• 債権者との合意
• 計画に従って返済

※任意整理を行うと、5～7年位の間は基本的に金融業者からの融資は受けられなくなり、クレジットカードも使用できなくなります

【費用】（実費込み）

• 着手金　3万円
• 報酬　債権者1社につき（完済業者を除く）　3万円

過払い金返還請求とは、消費者金融等の貸金業者に対して本来支払わなければならない以上のお金を支払った場合に返還を求めることです。

50万円以上の借り入れで、5年以上借りたり返したりを繰り返している場合、消費者金融に言われたまま返済した場合、過払い金が発生しているケースが多くあります。

過払い金返還請求の流れ

• ご相談
• 司法書士との契約
• 司法書士が受任したと債権者に通知
• 司法書士が債権者に全ての取引明細を開示するよう求める
• 司法書士が利息制限法に基づいた債務額を算出
• 過払い金返還の交渉
• 和解
• 返還（約半月～1ヶ月の間に）

【費用】

• 返還された過払い金の21％

「自己破産」とは、借主が支払不能に陥っている場合に裁判所に破産の申立てを行い、免責を得るものです。
任意整理や民事再生などでは生活を立て直すことが困難な場合に選択する最終手段と言えます。

自己破産は地方裁判所に行うことになるので、司法書士は訴訟の代理はできません。書類の作成のみを担当し、申立はご自分で行うことになります。

自己破産の流れ

• ご相談
• 司法書士との契約
• 司法書士が自己破産の申立書と裁判書類を作成
• ご本人が地方裁判所に申立書を提出
• ご本人が地方裁判所で裁判官から債務者審尋を受ける
• 裁判所が破産手続開始決定＆免責の申立て
• ご本人が地方裁判所で裁判官から免責審尋を受ける
• 免責決定

※自己破産を行うと、5～7年位の間は基本的に金融業者からの融資は受けられなくなり、クレジットカードも使用できなくなります。

【費用】（実費込み）

• 着手金　8万円
• 報酬　30万円

個人再生とは、裁判所を通じて借金を減らし、残額を分割で支払っていく手続きです。
自己破産は、最終的には自宅を手放さなくてはならなくなりますが、個人再生なら住宅ローンがあったとしても、そのままローンは継続できます。そして、住宅ローン以外の借金を減額することが可能です。

また、個人破産では宅地建物取引主任者、生命保険外交員、証券会社外務員、損害保険代理店の資格を失いますが、個人再生は資格制限を受けません。

個人再生を受けられるケース

• 個人である場合
• 借金総額が5,000万円以下である場合
• 一定の収入の見込みがある場合

【費用】（住宅特則なし、実費込み）

• 着手金　10万円
• 報酬　40万円
• 住宅ローン特則あり　65万円